約 2,494,797 件
https://w.atwiki.jp/nanohass/pages/3307.html
マクロスなのは 第3話『設立、機動六課』←この前の話 『マクロスなのは』第3話その2 (*) その後ヴァイスのフランクな性格が功を奏し3人で仲良く話し込んでいたが、クラエッタの方は彼女の友人でありロングアーチ分隊の通信士を務めるというルキノ・リリエ二等陸士と共に他の所へ行ってしまった。 そこでヴァイスと話を弾ませていると、こんな話題が登った。 「―――――おまえのバルキリーだったか? あれには敵わんが、俺にも遂に新鋭機が回って来たんだ」 「ほう・・・・・・どんな?」 「いままで乗ってたちゃっちい小型ヘリじゃねえ。輸送ヘリでな、デバイスとのリンクで飛躍的に機動力があがるんだ。 これならランカちゃんやなのはさん達を運ぶのに安心だ。それになんでもPP・・・・・・何とかってバリアが張れるらしい」 「なに?」 一瞬OTM(オーバー・テクノロジー・オブ・マクロス)のPPBS(ピン・ポイント・バリア・システム)だろうか?と危惧したが、それを問う前に人が来た。 「早乙女先輩!」 そう呼びながら近づいてくる2人組。こちらを呼んだ青い髪をした少女には見覚えがある。あの襲撃のとき敵に囲まれて進退極まっていたスバルという管理局の少女だ。 それを見たヴァイスは、 「じゃあ、また」 と言い残し、サッと姿を消す。 「お、おい!ったく・・・・・・」 気がまわるのも、時たま罪だ。 「早乙女先輩、あの時はありがとうございました!」 深々と頭をさげる青髪の少女。それを隣のオレンジ色の髪をツインテールにした少女は、そのあまりの元気のよさにあきれたのか微笑を浮かべながら見守っている。 「あたし、スバル・ナカジマっていいます!コールサインはスターズ3です!」 「あぁ、よろしく。あと、早乙女はやめてくれ。アルトでいいぞ」 「はい!」 (ほんと元気なヤツだな・・・・・・) ランカとはまた少し違う彼女の元気のよさに、少々感心しながら挨拶を返す。その時、スバルの同僚がじっとこちらを凝視していることに気づいた。 どうやら彼女が見ているのは、上着の内側に掛けられた拳銃らしい。これはSMSが護身用に配給した5.45ミリ『SIG-2000』というもので、バイナリー(二液混合)火薬式の質量兵器だ。しかし今はアルトの魔力で電磁気を作り出し、それによってゴム弾を高速で打ち出すレールガンのような非致死性の魔導兵器に改良されている。 ちなみにVF-25のガンポッドも現在この方式に改良されている。 「・・・・・・スターズ4のティアナ・ランスター二等陸士です」 明らかに不満のあるように名乗り、敬礼すると、答えも聞かずスバルを引っ張って行く。 「え?ちょっとティア、今のはマズイよぅ~!」 というスバルの悲鳴が聞こえるが、ティアことティアナは我関せずとばかりに立ち去る。 スバルは申し訳なさそうにこちらに頭を下げると、彼女を追っていった。 (お、俺が何をした!?) 百戦錬磨のアルトの頭の中は、ゴーストV9に狙われた新人バルキリー乗りのような恐慌状態に入っていた。 (最初から機嫌が悪かったのか?いや、スバルを見守るティアナは確かに笑ってたよな・・・) そしていくつかの可能性が脳内会議で上がるが1つ1つ消えていき、やがてそれは堂々巡りになる。 その思考から抜け出せたのは誰かが彼の肩に触れたからだ。 振り返るとそこには心配そうにこちらを覗き込むなのはの姿があった。 (*) 「そっか・・・・・・ごめんね。ティアナは、こういう質量兵器が嫌いなの」 事情を聞いたなのはの手が、アルトの懐に鎮座する拳銃に当てられた。 「昔彼女には、地上部隊の空戦魔導士・首都防空隊にいたお兄さんがいてね。両親を早くに亡くしたから、ずっとそのお兄さんと2人暮らしだったの。でもある時お兄さんが質量兵器を扱う商人の大捕物をして、お兄さんをその時に・・・・・・。でもね、根はいい子だから、ゆっくりでもわかってあげて」 なのははそれだけ言うと、 「ね!」 とウィンクして立ち去った。 しばらく立ち尽くしていたアルトだったが、一通り挨拶してまわると、自らの愛機の待つ格納庫へ向かった。 (*) 外は既に日が暮れ、空はあかね色に染まっていた。そして風に乗ってやってくる心地よい潮の香り。しかしそんな美しい空も香りも、この胸のうちを快晴にすることはできなかった。 アルトは胸に焼き付く悶々とした気持ちを飛ぶことで解消したいと思ったが、それは無理だった。EXギアがあの襲撃事件からすぐ、地上部隊の技研(技術開発研究所)に送られてしまっているからだ。 VF-25は格納庫で眠っているが、EXギアなしで操縦するのは不可能だった。 フロンティア船団の新・統合軍が装備するVF-17をデチューンした現主力人型可変戦闘機VF-171『ナイトメアプラス』であれば、EXギアなしでも何とかなるが、マニュアルのVF-25では真っ直ぐ飛ばす事すら難しいだろう。VF-25はそれほどのじゃじゃ馬だった。 ちなみに先の設立式では、実はアルトは民間機よろしくあらかじめプログラムしたオートパイロットの見張り役とミサイル(花火)発射のボタンを押しただけで〝自由に飛ばした〟わけではなかった。ヴァイスへの返事がおざなりになったのもそのせいだ。 空を1週間も飛べていない事と、さっきのティアナの事が重なり、更に彼の胸の内を悶々とさせた。 「アルトくん!?」 そんな時に声をかけてきたのは、シャーリーの愛称を持つ、六課の管制及び技術主任だった。 彼女とは、バルキリーの改修でよく相談するため、比較的顔を合わすことが多かった。ちなみに、先のレールガン型の発射方式を考案したのも彼女だった。 どうも予想外の遭遇だったのか落ち着かない様子で、目を逸らしてもじもじしている。しかし何かを決意したように口を開く。 「あのね、EXギアのことなんだけど・・・・・・」 アルトの長年の役者のカンが、一斉に非常事態宣言を発した。『彼女はこれからそのEXギアに関して物凄く嫌なことを言うであろう』と。しかし次の問いを出さずにはいられなかった。 「・・・・・・どうしたんだ?」 「実は・・・・・・」 彼女の視線が、VF-25の入った格納庫とは違う格納庫で止まる。確かあそこはヴァイスの新型ヘリが入ることになっているはずだが・・・・・・ 彼女に促されるまま格納庫のドアを開ける。 なんにも見えないぞ」 外の明るさに慣れた目は格納庫内部の弱い光を感知しなかった。 「ごめん。今電気点けてくるから・・・・・・」 外に設置されている配電盤のところへ行こうとしたシャーリーだが、一瞬立ち止まると、 何があっても、絶対に驚かないでね!」 と言い残し、今度こそ出ていった。 (おいおい、何があるってんだよ・・・・・・) 不安と暗闇の中待っていると、突然辺りが閃光に包まれた。 アルトは目が慣れるのを待つと、目の前に鎮座する多数の用途不明の部品類を見渡す。それらは床に敷かれた防水シートの上に綺麗に並べられており、丁寧に分解されたらしく壊された形跡はない。しかし1つだけ、原型がわかるものがあった。あれは――――― 「熱核反応エンジン・・・・・・?」 しかもそれはEXギア用に開発された小型のものだった。 原子炉にOTMの重力制御技術を組み込んだ反応炉(核融合炉。反応弾と違い物質・反物質対消滅機関ではない)というエンジンには複雑すぎて手が出なかったらしい。 しかし近づいて見ると、しっかり炉心は止まっている。残留熱もないようで、止められたのが1日以上前であることがわかる。 「本当にごめんなさい!」 戻ってきたシャーリーがドアの前で両手を合わせ、深々と頭を下げている。 「本当はもう3日前にはEXギアは返って来てたの。その時はこう・・・・・・じゃなくてまともな状態だったんだけども、ちょっと魔がさして・・・・・・気づいたらバラしてて・・・・・・直そうにも上手くいかなくて・・・・・・」 彼女の声がどんどん小さくなっていく。どうやらEXギアを解体した張本人は技研でなく彼女らしい。 「はぁ・・・・・・部品が全部あるみたいだから元には戻せるとは思うがな、この炉の火を完全に消すと、また点けるのにどれだけ苦労すると思ってるんだ?」 「・・・・・・」 「ここの設備じゃ1ヶ月はかかるだろうな。どうしてくれるんだ?」 うつむくシャーリーを責め立てるアルト。 しかし実は大嘘も良いところ。 確かにこの世界で最もポピュラーな発電方法である核分裂炉を1基を貸してくれるなら別だが、それ以外の方法では数十万度という必要な熱がなかなか手に入らない。 そして、これを組み直すのには1週間ぐらいかかるかも知れない。しかしVF-25の熱核反応炉を繋げてスターターにすれば10秒かからず炉は再稼働するはずだった。 もしここにランカがいれば、それぐらいの知識は常識としてあるため 「やっぱりアルトくん、意地悪だよぅ~!」 と、言った事だろう。しかしシャーリーには代案があったようだ。 「だから、これを作ったんです!」 彼女がポケットから〝何か〟を出す。アルトは手を伸ばし、シャーリーの出した物を受け取った。それは技研にフォールドクォーツのサンプルとして差し押さえられたシェリルのイヤリングだった。 やがてそれは光り始めるが、すぐに収まった。 「これはインテリジェントデバイスです。今ので登録が終わったわ」 「お、おい、ちょっと待てよ。これってデバイスだったのか!?」 「・・・・・・?ええ、技研の解析結果にはその石はデバイスのフレームと同素材ってなってたわよ。確かに中には解析不能なすごく小さなデータと基本的な人格サブルーチンが入ってたけど、容量がほとんど空いてたから新品のインテリジェントデバイスだと思ってたんだけど、違ったの?」 (そうか、コイツ俺が次元漂流者って知らなかったんだったな・・・・・・) しかしこれはバジュラしか生成できないフォールドクォーツだったはずだ。シェリル自身は母の形見と言っていたが・・・・・・ ともかく詳しい入手経路をシェリルに会った時に聞こうと決意していると、 それが青白い光を点滅させた。それと同時に聞こえてくる声。 『Nice to meet you. sir.(よろしくお願いします。サー)』 アルトは物が話しかけてくるという現象にすこしたじろぎながらも、イアリング型デバイスに 「・・・・・・あ、あぁ、よろしく」 と返すと、シャーリーに向き直る。すると彼女は不敵な笑みを浮かべて言った。 「それじゃあバリアジャケットに着替えてみて。もうイメージデータは入れてあるから」 「わかった・・・・・・セットアップ!」 皆がそうするようにデバイスを掲げてこう宣言した。 (なんかオールドムービーで見た光の国から来た巨人みたいだな) そんなことを一瞬考えるがデバイスは再び光り始め、 「Yes sir.」 といって四散する。そしてその青白い光が一瞬で視界を塞いだ。数瞬後、光が収まった時最初に感じたこと、それは身体の一部であるかのような着心地だった。 「これは・・・・・・EXギア・・・・・・!」 それは分解された軍用EXギアと寸分変わらぬ形状をしており、パワーアシスト機能も健在だ。 「そう。さすがに反応エンジンは無理だったけど、あなたの魔力でそれを代替して空を飛べるし、ミッド式の魔力障壁も展開できるわ。もちろん、元の機能は全く同じよ」 シャーリーは自らの端末を操作してマニュアルを呼び出す。 「武装は、あなたのバルキリーに搭載されてたリニアライフルをモデルに作ったけど・・・・・・はい!」 そういって彼女は紙飛行機のように視覚化した光子データストリーム(ホログラム内にデータを内蔵して送信する短距離可視通信方式)を端末で放るようにこちらに飛ばす。それをEXギアでキャッチすると、自動的に消失して中身のデータを読み込んだ。 そのデータに入っていたマニュアルからリニアライフルの記述を探す。どうやらそういう追加装備は「~装備」と言うだけでいいらしい。早速 「リニアライフル装備」 とデバイスに命令を発する。すると青白い光の粒子が右手に集まり、瞬時にそれを生成した。 「おっと・・・・・」 突然かかったリニアライフルの質量にすこしよろけるがすぐ持ち直す。元素から再固定して作られたとは思えない本物のような重さだ。 「発射するのは普通の魔力弾だけど、弾頭の生成の時に色々な弾種を選択できるわ」 マニュアルによると、通常の魔力弾や魔力砲撃、対AMFシールド貫通弾と多彩だ。 「あと、あたしの自信作がこれ!」 そういって示されたのはマニュアルの項目。タイトルは『PPBS』とあった。 「ピンポイントバリアシステム・・・・・・」 「そう!EXギアのデータベースを解析したら、その基礎理論と実用化例があって、作っちゃった♪」 どうやらこれの犯人もコイツだったらしい。ヴァイスのヘリに付けられるバリアはおそらくピンポイントバリアシステムだ。 EXギアのデータベースにはパスワードをかけたSMSの機密情報と美星学園の卒業試験突破のために教科書が一通りアップロードされていた。 確かその教科書のなかには最新のOT(オーバー・テクノロジー)とOTMの基礎理論と実用化した例の写真があった。だがこのOT・OTMという技術自体人類全体の機密だ。 (しかし・・・・・・) もし基礎理論だけで彼女がこれを作ってしまったのなら冗談抜きで天才だ。あれら超科学には理論だけでは解析不能なところがあったためだ。 「これで許してもらえる・・・・・・かな?」 そう上目遣いで聞いてくるシャーリーを見ていると、機密などどうでもよくなった。 (どうせ同じ人類で、しかも敵意はなさそうなんだし・・・・・・) そう思い礼を言うに止めた。 それを許してもらったと解釈したシャーリーは、 「ありがとう。じゃあ、また明日ね~」 と言い残し、宿舎に退散していく。おそらくこの3日間不眠不休だったのだろう。今思うと彼女の目の下には隈があった。 「・・・・・・そう言えば、おまえの名前は?」 リニアライフルに付いた青い宝石に問う。 『I don t have name. Please regiter.(名前はありません。登録してください。)』 「名前か・・・・・・そうだな・・・・・」 しばし黙考すると、VF-25のペットネームを思い出す。 「・・・・・・じゃあ『メサイア』でいいか?」 『No problem.(問題ありません。)』 心なしか嬉しそうに見えた。そして、未だにあかね色に染まる空を見上げると、当初の予定を思い出す。 「メサイア、いけるか?」 新しい相棒にはそれだけでわかったようだ。主翼を広げ、スバルと同じような魔法による道ができる。しかし、それはひたすら真っ直ぐで取っ手がついている。まるでどこかにあるカタパルトのように。 『All the time.(いつでも。)』 メサイアの歯切れの良い返事とともに、取っ手を握る。 「よし!」 掛け声とともにEXギアは急激な加速に入り、その青年の体は暮れかけの空を舞った。 次回予告 遂に始まるフォワード4人組に対する熾烈な訓練。 そしてその訓練の一環として模擬戦が行われることに。 しかしその相手は─────! 次回マクロスなのは、第4話『模擬戦』にご期待ください! シレンヤ氏 第4話へ
https://w.atwiki.jp/pachinko/pages/133.html
CRフィーバー超時空要塞マクロス 基本データ CRフィーバー超時空要塞マクロスSFW 大当たり確率 1/318.1 (確変中:1/31.8) 確率変動確率 60% 賞球数 3 10 14 平均出玉 約1580個 備考1 すべての大当たり終了後、70回転の時短 「機動戦士ガンダム」と双璧を成すほどの人気を博したロボットアニメ「超時空要塞マクロス」とのタイアップ機。本機は、原作アニメの魅力を詰め込んだ迫力の液晶演出はもちろん、振動やバルキリー操縦アクションを楽しめる「V-コントローラー」を搭載している。 また、「創聖のアクエリオン」でも好評だったロボット役物による「合体」がさらに進化し、盤面全体を使って「変形」演出も魅せてくれるので要注目だ。また、本機は突確非搭載で、大当たり時には必ず 15or16ラウンド分の出玉を獲得するという「大当り=出玉あり」の図式となっていて、複雑なモード移行やセグのチェックをする必要が一切ない。 純粋に図柄が揃って大当りを楽しめるというシンプルなゲーム性で、心ゆくまで原作の魅力を味わうことができるのだ。 新着記事は見つかりませんでした。 早めに準備しておかないと危ない今回のインフルエンザ! #bf マイクロアドBTパートナーはブログやサイトに貼るだけ。お小遣いをゲットしよう!
https://w.atwiki.jp/srwz2nd2/pages/245.html
パイロットデータ - 機体データ - ユニット運用 マクロス7熱気バサラ ガムリン・木崎 マクロス7 熱気バサラ 性格 ? 地形適応 空 A 陸 A 海 C 宇 A 特殊技能 技能名 底力L7 戦意高揚 見切り SP回復 精神コマンド 習得精神 集中 加速 直感 気合 熱血 覚醒 消費SP 15 15 20 30 35 70 習得Lv - - - - - - ステータス レベル 歌魂 技量 防御 回避 命中 SP 1 - - - - - - 50 - - - - - - 99 - - - - - - エースボーナス 出撃時の歌エネルギー+20000 ガムリン・木崎 性格 ? 地形適応 空 A 陸 A 海 C 宇 A 特殊技能 技能名 底力L5 ダッシュ ヒット アウェイ 精神コマンド 習得精神 集中 加速 直感 狙撃 気合 熱血(愛) 消費SP 15 15 20 20 35 45 習得Lv 初期 初期 初期 ?? 39 58 ステータス レベル 格闘 射撃 技量 防御 回避 命中 SP 1 ??? ??? ??? ??? ??? ??? ??? 50 ??? ??? ??? ??? ??? ??? ??? 99 ??? ??? ??? ??? ??? ??? ??? エースボーナス 精神コマンド『熱血』が『愛』に変更。
https://w.atwiki.jp/nanohass/pages/3590.html
マクロスなのは 第14話『決戦の果てに・・・・・・』←この前の話 『マクロスなのは』第14話その2 『おいおい・・・・・・人を隠すには〝人〟の中ってか・・・・・・』 生き残った僚機がつぶやくように言う。 〝隠れ蓑〟それは密集した他の魔導士達だ。 ライアン達は失念していたが、パッシブ型であるこのレーダーは密集されるとすぐに個体識別が効かなくなる。 しかし彼はなぜシグナムだと気づいたのだろうか? それは彼女がライアンの所属していた「特別機動隊、空戦部隊」で隊長をやっており、きわめて珍しい〝ムチのように飛翔する刃物〟という太刀筋に覚えがあったからだった。 『・・・・・・面白い。こんな戦い方に辟易していた所だ。手合わせ願おうか』 高感度マイクがシグナムの声を拾い、一振りの剣に戻った彼女の愛剣「レヴァンティン」が向けられる。 どこかの世界の中世なら手袋が投げられた所だろう。そしてライアンは喧嘩を売られて、「相手が強いから」という理由で逃げるほど臆病ではなかった。外部フォールドスピーカーの電源を入れると言い放つ。 「望む所です」 ライアンのその解答に満足したのか、彼女は微笑むと隣の褐色の肌をした魔導士に〝手出しは無用だ。以降の指揮は任せる〟と伝える。 ライアンもアクエリアス小隊へと回線を開くと、後を頼んだ。 そして両者は同時に開戦した。 先手を打ったのは射程の長いライアンだ。ランチャーに残った中HMM、MHMMとクラスターミサイル。そしてガンポッドの一斉射を浴びせる。 対するシグナムは、攻撃を右へ左へと回避しながら肉薄する。虎の子のクラスターミサイルさえ彼女の機動についていけなかった。 接近戦に持ち込まれたら圧倒的に不利だ。ライアンは残弾ゼロになったミサイルランチャーを翼下の兵装ステーションからオールパージすると、 バトロイドからファイターに可変。高空へと転進する。 「甘いな。レヴァンティン!」 レヴァンティンのカートリッジが1発ロードされる。 すると彼女の足首になのはと同様の紫色した魔力のフィンが展開された。 瞬間彼女はバルキリーにも劣らぬスピードで飛翔する。 元々の高速度移動魔法に、各種オーバーテクノロジーを加えたそれは魔導士の限界速度を軽々越えた。 「マッハ5だと!?」 ライアンは驚きを隠しきれない。今まで大抵の魔導士は巡航するバルキリーの速力に追随しようとする者はいなかった。 しかし今、推進剤不使用のハイパークルーズ(超音速巡航)でマッハ3を示すVF-11Sにシグナムは追随。なおも強烈に肉薄してくる。 「紫電、一閃!」 シグナムの炎を纏った魔力砲撃を推力偏向ノズルと繋がっている足のペダルと操縦桿を操作し回避する。 アルトのVF-25やヴィータとは違ってコストの高いOT『ISC(通称「慣性・バッファー」)』を搭載していないため、デバイスが相殺しきれなかった Gが彼を襲う。しかしなんとか機位を立て直し、回避運動を継続する。 しかしこのままでは、すぐ追い付かれるだろう。 ライアンはスラストレバーを一杯にあげ、アフターバーナーを焚く。加速したVF-11Sはシグナムと同じマッハ5+に突入。変形限界を超えた。 おかげで追いつかれる心配はなくなったが、迎撃兵装がコックピット後ろにある頭部対空レーザー砲のみになってしまった。(ミサイル、ガンポッドは前面投射しかできないため) 続く攻撃。 可変できないライアンの機体は、従来型戦闘機の回避方法で逃れる。 それらはほとんど、なのはのシミュレーターでの機動が教本となっている。 なぜなら教官達は大気圏中ファイターでの高速度回避機動法を教えていなかった。というより教官達も知らなかったのだ。 宇宙空間での軌道戦闘に慣れた教官達は最初、シミュレーターで機体を空中分解させるまで、空気抵抗による変形機構の限界を失念していたほどだ。 無論アルトもミシェルも勘で修正できるセンスがあるからまったく問題にはならなかったが、彼らバルキリー初心者達は多いに困った。 そこで彼らが教官に祭り上げたのが、戦闘機(ファイター)の機動で見事戦って見せた高町なのはだった。 実はあれからも彼女は2週間に一度ほどのペースで遊びに来て、シミュレーターを借りていた。 そして可変に頼らぬファイター縛りの機動法をいろいろ開発していたのだ。 従来型戦闘機と魔導士の特性を熟知する彼女だからこそ、そのアイデアは豊富であるようだった。そのシミュレーター記録は隊内で出回っている。そこには自分達が知りたい全てが詰まっていた。 重力によって左右されるスラストレバーの出力調整タイミングから複数の高揚力装置、ラダー(垂直尾翼についた方向舵)などの同時使用によって行われる従来の機動方法から、OT改『アクティブ空力制御システム』や魔法を併用させたことで新たに生み出したトリッキーな動きまで。 今や本人に自覚がないだけでウィラン、ミシェル、アルトに続く4人目の教官として名を馳せている。 ここまでシグナムの攻撃を回避出来たのも、なのはのおかげだった。 しかしそれも種切れになりつつある。なんとかシグナムの後ろに着こうとさまざまな機動を試すが、徒労に終わった。 そこでライアンはファイター縛りシリーズ最後のシミュレーションを反芻する。 彼女の機体は自分と同じミッドチルダ製VF-11。対するはシミュレーション最高難易度クリアを阻止するように君臨するQF4000/AIF-7F『ゴースト』とのタイマンだった。 高機動で名を馳せるアルト副隊長ですら空中戦を避け、一目散に地上へと逃げる敵になのははファイター縛りで挑んだのだ。 ISCなどない。つまり人間にできる巡航レベルの小細工のような機動ではゴーストは簡単にねじ伏せてくる。しかしVF-11は最高速度だけなら ゴーストとも互角であった。 そこでなのはは今の自分とシグナムのような戦闘に持ち込んでいる。 彼女は最後どんな戦法を取ったか? 結果を言ってしまえばなのははその戦法でゴーストに撃墜された。しかしそれはファイター縛りであったからだ。 ライアンは最高に危険な賭けに打って出ることに決めた。 シグナムの攻撃を回避しつつ多目的ディスプレイを操作してアクティブ空力制御システムにアクセスする。 そして〝モード 自動継続〟となっている所を〝手動操作〟に変更した。 「よし、行くぞ!」 自らに気合いを入れ直すと、なのはのシミュレーションをトレースするようにシステムをフルリバース。同時に足のペダルを踏み込み操縦桿を引き寄せた。 この操作により、これまで機体にかかる空気抵抗を抑制していたアクティブ空力制御システムの極性が逆転し抵抗が増加した。渦流などが増加し、機速がガクンと落ちる。そして足のペダルで操作する二対の推力偏向ノズルが上を向き、機首に付いた2枚のカナード翼が機首を上に持ち上げようと稼動する。 すると高度をそのままに機首があがる。そして最終的には機体の腹を進行方向に向けた形になり、強烈なエアブレーキがかかった。 今VF-11Sの空気抵抗は制御装置の影響もあって、機体の数倍の面積をもったパラシュートを展開したレベルにまで増加していた。 大気との衝突とそれによって発生する摩擦熱で機体が悲鳴を上げ、自らの体も急激なGにさらされる。出力をほとんど空力制御装置と転換装甲に回したため機載の慣性制御装置、OT『イナーシャ・ベクトルキャンセラー』が停まり、EXギアの重力制御付きでも骨が軋む。 しかし、その甲斐はあった。 可変せずに減速するには、スポイラーやフラップを稼動させるかエンジン出力を落とすしかないと思っていたシグナムはこの『コブラ』と呼ばれる機動の突然のエアブレーキに意表をつかれ、こちらを追い抜かしてしまった。 ここで再び彼の脳裏になのはのシミュレーション映像が残像の如く思い出される。 彼女はここを間違った。 シグナムと同様に通り過ぎていったゴーストを見届けた彼女は、即座にロールして進行方向へとガンポッドを向けたのだ。 しかしゴーストは例え後ろに着こうとたった一本の火線で捉えられるほど簡単ではなかった。 なのはの最初で最後のチャンスはこうして失われたのだ。 ライアンは慌てず速度計を確認する。 時速3600キロ。 リニア型の強力な可変機構と空力制御システムのおかげで可変するにはまったく問題ない速度だ。 アクティブ空力制御システムのスイッチを通常に入れ直したVF-11Sは間をおかずバトロイドに可変する。するとその目前には無防備な背中があった。 「墜ちろぉぉぉ!」 ライアンが吼える。機体はそれに呼応するように残った全てのMHMM、合計10発を放つ。 同時にガンポッド、頭部対空レーザー砲も火を吹き、圧倒的な弾幕がシグナムを襲った。 全ての武装が前面を向くバトロイドによる、前面投射飽和攻撃。 これがなのはの失敗から導き出したライアン流解決法だった。 仮にこれがレーザーとミサイルしか持たぬゴーストなら、迎撃や回避が間に合わず撃墜は確実であっただろう。しかしシグナムはくるりと寝返りをうつようにしてこちら向きを変えると、後退しつつ簡易シールドを10枚ほど連続展開して散布。突然出現した壁にミサイル達が着弾していく。そして2種の火線は時に回避し、できないものはその剣で防いでいく。 結果的にその全てが迎撃されてしまったりと虚空へと消えてしまった。 『(・・・・・・やるな)』 彼女からの念話が届く。 『(隊長こそ。あの弾幕を破ってこられるとは・・・・・・)』 多目的ディスプレイに映し出される兵装バンクの残弾は、等しく〝零〟を示していた。 魔力はマッハ5の維持のために推進剤として使いすぎ、機載のMMリアクター(疑似リンカーコア)の魔力素が底を着いている。オーバーヒートしているので回復するのには5分はかかるだろう。 つまり武器は己が魔力を100%用いた砲撃しかなかった。しかし彼女を撃墜できる出力を出した砲撃は1発か2発が限度だろう。 『(次で終わらせましょう)』 ライアンの提案にシグナムも 『(受けて立とう)』 と同調した。そして彼女はカートリッジを1発ロードして剣を鞘に納めて構える。 『行くぞ!』 シグナムが例の急加速。 ライアンも彼女の機動を制御するため、出力を抑えた砲撃数発で牽制する。そして───── 「紫電、一閃!」 「コイツを喰らえ!!」 紫と赤い2色の魔力斬撃と魔力砲撃が空を2分した。 (*) 一方フロンティア基地航空隊本隊は7機にまでその数を減らしていた。 「逃がすな!」 ジョンソンの指揮に魔導士部隊各隊が生き残りを追い詰めんと高速移動魔法で退路を塞ぐ。 しかし彼らはしたたかな戦術で被害を最小限に抑えつつこちらの罠から逃れ続けた。 だがもはや有効な対抗策はないようで、また1機が集中射に耐えきれず撃墜された。この分なら持ってあと5分というところか。 その時彼の目前にミッドチルダ式魔法陣が展開される。そこから飛び出してきたのはファイター形態のVF-11Sだった。 おそらく僚機の力を借りて転送魔法を発動、指揮系統への奇襲攻撃を仕掛けてきたらしかった。 周辺の部隊がデバイスを照準する前に、吐き出されたMHMMを受けて沈黙した。 ジョンソンはそれを急降下で回避すると、VF-11Sに偏差で魔力砲撃を放つ。 以前の戦闘機との戦闘ではこれが大いに役立った。所詮戦闘機は魔導士とは違い、直線か曲線の動きに過ぎないからだ。 しかしそれはガウォークへと緊急可変して砲撃を鮮やかにかわすと、撃ち返してくる。 戦闘機とはまるで違う機動にジョンソンは感嘆とともに本当に惜しい思いをしていた。 (くそ・・・・・・こんな優秀な連中と共闘できたらどれだけよかったか・・・・・・!) 戦力差にして10:1の中を腐らず奮戦してきた彼らを複雑な気持ちで受け取らずにはいられなかった。 これで我々が勝ってしまえばバルキリー隊は日陰行きだろうか? 少なくとも莫大な戦力を失うことだけはわかった。 (お偉方の馬鹿野郎どもが!!) しかし撃たねばならぬ。魔導士としての誇りがそうさせるのだ。 「来て見やがれ!この・・・・・・!」 バトロイドで突進してきたVF-11Sの銃剣攻撃を畳まれた翼に描かれた水瓶のマークが目前で見えるほどギリギリで回避すると、間髪いれずにコックピットを照準する。しかし相手も頭部の対空魔力レーザー砲2門がこちらをロックしていた。 ジョンソンは (やっぱりこいつらと共に戦っていきたかった・・・・・・) と思いながらデバイスの引き金を引いた。 (*) その頃エース達は、激戦を繰り広げていた。 飛び交うなのはとVF-11SG(ミシェル)の魔力砲撃。その間を縫って飛ぶフェイトとVF-25(アルト)。 攻防は一進一退。なかなか勝負が着かなかった。 しかし、遂に熾烈な機動戦に辛勝したアルトがフェイトの背後についた。 「もらったぁぁ!」 即座に引き金を引く。 カチッ・・・・・・ (魔力)弾が出ない。 「な、なんだ!?」 見るとレーダーがクリアになり、赤や緑になっていた光点が全て味方を表す青に変わっていた。 どうやら弾が出なかったのはIFF(敵味方識別信号)のせいらしい。照準した物体を味方と判断したFCS(火器管制システム)が誤射しないよう、 兵装にセーフティーロックかけたのだ。 『どうして!?まだ演習は15分以上あるのに?』 システムが正常になったためか、魔導士側との無線が統合され、困惑するなのは達の声が聞こえる。 「ホークアイ!どうして止めた!?」 演習中の相互のシステムを統合し、平常の状態に戻すことができる能力を与えられたのは中立のホークアイのみだ。 アルトはそう考え苦情を申し立てたが、その解答は切迫したものだった。 『こちらAWACS『ホークアイ』。現域にいる全ての部隊に告ぐ。演習空域東部にガジェットⅡ型約100機、ゴースト約50機の出現を確認!尚も増加中!各航空部隊は合同してこれを迎撃せよ!』 一斉に空域全体に緊張が走った。この緊急事態に真っ先に対応したのははやてだった。 『こちら空戦魔導士部隊隊長八神はやて。魔導士部隊各隊は各個に合流。指定する空域に集合せよ。また、撃墜されて地上にいる魔導士は地上にて民間人の 避難を支援すること』 今彼らの下にある旧市街には、この演習を見に来た民間人、20万人がいた。 はやての全体通信に続いて今度はミシェルが通信を開く。 『こちらフロンティア基地航空隊中隊長ミハエル・ブランだ。こちらも高空にいるゴースト部隊を迎撃する!はやて二佐、ゴーストへの支援爆撃を要 請する』 『了解や。だからバルキリー隊も何機か地上の支援に回して!』 『了解した。撃墜されて地上にいる部隊は、市民の安全を確保せよ!他は迎撃行動に入れ!!』 青いVF-11SGは翼をひるがえして機首を東に向けた。 アルトもしぶしぶそれに続く。すると念話が届いた。フェイトからだ。 『(決着が着かなかったのが残念だけど、またお願いね。みんな終わったら)』 左下方を見ると、金色の矢と化したフェイトがウィンクを送っている。 『(ああ、もちろんだ)』 アルトもバンク機動と念話で答えた。 (*) 演習中止と緊急展開命令をジョンソン達はお互いに照準しながら聞いていた。 ジョンソンはあまりの事態に大きくため息が出てしまった。 「はぁ・・・・・・どうやらお前らと一緒に戦うことになるようだな」 目前のVF-11Sが構えを解いてガウォークに可変すると、おもむろにスピーカーから声が届いた。 『まったく、こちらも残念だよ』 しかしその口調はセリフと裏腹、うれしそうだった。 (まぁ、あいつから見たら俺のセリフもそう聞こえただろうがな) ジョンソンは鼻で笑うと呼びかける。 「貴様とオレ、どっちが早く行けるか競走だ!」 『よし、その勝負乗った!!』 次の瞬間VF-11Sはアフターバーナーを全開に。ジョンソンは転送魔法を行使して現場へと急いだ。 (*) 「・・・・・・勝負はお預けか」 シグナムが呟く。 ライアンと彼女も最初の1発が双方共に外れ、2発目に入ったところでセーフティーロックがかかっていた。 『また手合わせ願います』 ライアンの通信にシグナムは笑みをこぼして 「いつでもかかってこい」 と告げると東に向う。 ライアンも負けじと続いた。 ―――――――――― 次回予告 ガジェット達の乱入によって共同戦線を張ることになった魔導士とバルキリー。 一方地上ではリニアレールにいた部隊が市民を守らんと奮戦していた。 次回『マクロスなのは』第15話「魔導士とバリキリー」 「こちらフロンティア基地航空隊と空戦魔導士部隊。これより貴、部隊を援護する!」 ―――――――――― シレンヤ氏 第15話
https://w.atwiki.jp/macross_psp/pages/150.html
MACROSS(ARMD) マクロス アームドタイプ (あくまでゲーム中のパラメータ等について) カスタムカラーの元ネタ カスタムカラー1 青 カスタムカラー2 緑 カスタムカラー3 黒 性能 通常装備 オプション1 オプション2 チューンpt 28927 HP 6800/8200 射撃防御 85/94 格闘防御 64/88 スピード 55/82 ブースト 65/81 バランサー 25/53 旋回 34/84 レーダー性能 76/99 兵装 名称 威力 命中 連射数 有効範囲 弾速 リロード 弾数 誘導収束ビーム砲システム 459/520 - 1 21/41 06/26 05/25 22/26 大型自己誘導対艦ミサイルランチャー 34/37 27/47 1 27/47 36/56 58/78 5/6 反応弾 780/882 - 1 14/34 09/29 18/38 28/38 格闘 195/236 42/62 - - - - - ※兵装のパラメータは連射数、弾数のみ実際の値 数値の存在しない能力値には-を 連射・弾数はチューンの数値ではなく実際の数を(初期数値/最大数値)の様に記入してください 連射は-でも下に連射数表記があるのでそちらを書く SPA:マクロスキャノン 機体特徴 ファイター ガウォーク バトロイド Tips TV版ではプロメテウスとダイダロスが装備されたが、劇場版では本来の姿であるアームド級宇宙空母装備となった。 これはTV版ではマクロスの大きさがわかりやすいように従来型の艦船を装備したが、 劇場版ではあくまでも作画の書き込みでマクロスの大きさを表現する目標を掲げたため、アームド装備となった。 ちなみに劇場版のマクロスの作画 (原画) は庵野秀明。 機体テンプレート Ver.1.04
https://w.atwiki.jp/sousakurobo/pages/41.html
マクロスF ランカ 私はグリフィスパークに向かって、坂道を駆け上る。約束の場所へ――。 (しょうがないですねえ。二時間だけですよ) なんとか、社長を説得して、時間をもらうことが出来た。 ……それが出来なかったら、こっそり抜け出すつもりだったんだけどね。 お仕事が増えたことは素直に嬉しいけど、アイドルは大変だ。 友達にプレゼントを渡すだけで、こんなにいろんな手間がかかるなんて。 ナナセちゃんに教えてもらったクッキーも、味見すらしていない。 見てくれは、上手に出来たと思うんだけどな。アルト君、喜んでくれるかな? ううん、それ以前に、待っていてくれてるのかな。 昨日、勇気を出して連絡した。でも繋がらなくて、メッセージを残したんだけど……。 それから、アルト君からの返事は無かった。だから本当は、私からの一方的な約束なんだ。 そう考えると、不安になってくる。足が重くなったような感じがする。 こんなんじゃ駄目だ、こんな事でくよくよしてたら私の仕事は勤まらない。 私は髪を弾ませて、ラストスパートをかける。 アルト君なら、きっと来てくれてる。今まで、何度もアルト君に助けられてきた。 「鳥の人」でも、アルト君が力になってくれた。唇が、唇を、思い出す。 そして、シェリルさんの顔が脳裏によぎる。 銀河の歌姫、私の憧れの人、シェリル・ノーム――、やっぱり、アルト君と付き合ってるのかな? ああもう、何考えてるんだろう、私。とにかく、今日はこれまでの分を、きちんと「ありがとう」って伝えたい。 長い坂道を登り切ると、眼前には夕焼けに染まるグリフィスパークが広がっていた。 広大な面積のグリフィスパークはフロンティアの外れに位置しているから、滅多に人が訪れない場所だ。 だから、デビュー前の私は、この場所でだけ歌うことが出来た。 そして、ここでアルト君に背中を押されて、この世界に挑戦する決心がついたんだ。 待っていてくれてるのだろうか。 中央のオブジェの影に、誰かが居るのに気がついた。「アルトくん!」 思わず、大きな声が出てしまう。その人影が、前に出る。あれは、美星学園の制服だ。 ちょうどオブジェの影に隠れてしまっていて、その人の顔までは見えない。でも、間違いない、あれはきっと―― 「ああ、ごめん、ランカちゃん。……アルトじゃなくて」 ミシェル君? アルト君はどうしたの? 混乱し、うなだれる私に、ミシェル君は事情を説明し始めた。 私は一人で、広場のベンチに腰掛けている。アルト君はお仕事に行ってしまったらしい。 軍の任務に、誕生日なんて関係ないってことぐらい、私にもわかるけど、 シェリルさんの護衛ということが、どうしても引っかかる。今、どこかの遠い星へ向かっているらしい。 本当に、残念だった。せっかく、プレゼントも手作りなのに。アルト君は、私の手の届かないところへ行ってしまったのだろうか。 がさがさと、草が擦れ合う音が近くから聞こえてきた。すぐ側の茂みに目をやると、薄い緑の体毛に覆われた小動物が、そこから現れる。 「あなた、この前の……」 前にも、この子とはここで会ったことがある。見慣れないこだけれど、人懐っこい、可愛い子だ。 「おいで」 私が手を差しのばすと、手足の無い身体を這わせて、その上にのっかる。 よく見えるように、顔の高さまで持ち上げると、急にその子が首を伸ばした。ちっちゃな口が、私の鼻に触れる。 「ありがとう、慰めてくれるの?」 ちょっと驚いちゃったけど、この子のことが好きになってしまった。 可愛い鳴き声で、この子は答える。ふさふさして、柔らかい。ケータイ君もいいけど、本物の生き物もやっぱり素敵だと思う。 アルト君へのプレゼントを開けて、中から取り出したクッキーをその子にあげてみた。 意外にも、ちゃんと食べてくれた。なんだか元気が出てきた。 プレゼントを作ってみた。アルト君に、待ち合わせの約束をすることが出来た。 結局、無駄になってしまったのかもしれないけれど、やらないで後悔するよりは、ずっと良いと思う。 私はもう一つ、クッキーを取り出す。飛行機の形をしたクッキーだ。それを、空にかざしてみる。 きっと、アルト君なら食べる前にこうするんだろうな。 「こんなに分厚い主翼じゃ、空は飛べないぞ」 これぐらいの意地悪は、言ってくるかもかもしれない。 こんなことを考える自分が、少しだけ可笑しかった。 「ハッピーバースデイ、アルト君」 飛行機型のクッキーを、食べてみる。期待していたのとは、別の味がする。 クッキーにしては、苦すぎたみたい。アルト君の無事を祈りながら、スクリーンに映る夕日を眺めていた。 ↓ 感想をどうぞ(クリックすると開きます) +... 名前
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/7695.html
登録日:2010/04/05(月) 11 04 47 更新日:2024/01/09 Tue 17 28 16NEW! 所要時間:約 3 分で読めます ▽タグ一覧 ヒロイン マクロス マクロス7 上品 中川亜紀子 健気 可憐 清楚 真のヒロイン 純白美 美しい 花束 花束の少女 花束の少女(CV中川亜紀子)は『マクロス7』に登場するモブキャラ。 しかし全話に登場し、異常に可愛い。 モブなので名前は設定されていなく、いつも花束を持っているので花束の少女と呼ばれる。 公式にも花束の少女と呼ばれていたり。 容姿は金髪でリボンの付いた白い帽子にふりふりの白いワンピース。そしてトレードマークの花束。 時折ラジカセも抱えてずっと大好きな歌手の熱気さんの曲を聴き続けている。 宇宙移民が本格化してる2040年代にラジカセ?とか突っ込んではいけない。きっとクラシカルな物が好きなんだよ多分。 FIRE BOMBERが好きではなくバサラのみ好きな所がポイント。 そしてバサラのおっかけである。 バサラがいる所によく現れる。どうやって来たのかわからない場所にも行動力あるこの子はバサラを探してやってくる。まさに一途な子。 しかし毎回邪魔や彼女自身が消極的な事により花束は毎回渡せない… この行動力と一途さと可愛いと三拍子揃って7ファンに大人気である。 7のヒロインがミレーヌ、シビルとすればこの子は裏ヒロインと言うべきか。 話す言葉は一言が多いが声も可愛い。 ある話では歌います。 そして最終話…空を飛んでいるバサラに向かい走って花束を投げ渡すという念願を果たす。 ゲペルニッチ戦では次々と人が倒れ行く中。一人最後まで粘り倒れる姿を見せてくれた。 余談としては、この子の登場シーンは毎回少ないが監督自ら書いていたらしい。まさにヒロイン。 アンコール3話にも登場。相変わらず花束を持っている。 そこでは子供に興味ないとバサラの発言を聞き気にする様子がうかがえる。かわいい そして第52話ではまさかのパンチラをしてくださる。 ちなみに色は… 諸君の予想通りだが、実際に見ていだきたい。 ドラマCDでは歌います。積極的に。また、周りから美少女とも呼ばれる。 素人のど自慢にも登場。満点にもかかわらず歌い終わった後逃走。彼女の満足そうな顔が浮かびます。 別のドラマCDでは公式に言われていないが少女AやスカウトされDJの少女として登場。バサラ好き、同じ声優とあきらかにこの子である。 声優の方も花束の少女である事を前提にインタビューを受けていると言うからまず確定であろう。 コアなファンは分けているので一応同一視に注意。 そのドラマCDでは彼女はラジオ(ミッドナイト・マクロスジョッキー)のDJになり暴走中。 深夜にバサラの曲しか流さない。飽きると不評がきても彼女は毎回ひたすら流し続ける。大好きな熱気さんの曲は彼女には飽きと言う概念が存在しないのだ。 この姿勢のせいか主要キャラもラジオの事知っており何気に話に役立つ事が。 因みにアキコの策で、飽きさせてバサラに新曲を作らせるという物なのでまさに少女には天職であろう。 『マクロス ダイナマイト7』では登場しない。彼女と言えどノーヒントでゾラまで追いかけるのは無理があったようだ。 スーパーロボット大戦には、マクロス7据置初参戦の第3次αで登場。 マクロス7の最終ステージ終了後に強化パーツ「ファンの花束」をくれる。 ただしスパロボお馴染みの突っ込みどころとして、同じ強化パーツがいくつもあるのはご愛嬌。 きっと渡せなかったものがなんやかんやで渡ったんだよ。 実は戦闘アニメにも登場している。 スタッフ分かってるじゃないか。 後にマクロス7が再参戦したZシリーズでは『第2次Z 再世篇』で言及され、『第3次Z 天獄篇』では隠しキャラとして登場。 「FIRE BOMBER」ファンの間ではちょっとした有名人?らしい。 天獄篇では原作には無かったバサラとの会話がある。 追記、修正お願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] >実は戦闘アニメにも登場している。 ←マジか…どの戦闘アニメ? -- 名無しさん (2013-12-12 17 27 20) ↑合体攻撃のカットインでやってるLIVEじゃないかな? -- 名無しさん (2013-12-12 17 58 55) 天獄のダイナマイッ!の戦闘アニメにも花束だけちゃっかり出演してたな -- 名無しさん (2015-05-20 17 58 41) ミレーヌよりも優遇されてよなw -- 名無しさん (2015-09-20 23 28 10) スピリチアがバサラに次に高いため、狙われかけたことがあったんだよな(どれも未遂だけど) -- 名無しさん (2016-05-29 19 24 00) 30のエンディングにもいたような -- 名無しさん (2016-07-21 10 37 28) ぶっちゃけストーカ(ry -- 名無しさん (2016-12-05 00 39 34) 基本的にBGM=劇中で実際に音楽が流れているという形をとるマクロス7においてしばしばBGM係にもなる -- 名無しさん (2022-05-07 20 28 58) マクロスシリーズは「マクロス世界における史実に基づいた歴史ドラマ(映画)」って裏設定だけど、彼女は史実世界における「マクロス7」という作品のオリキャラなのか史実にもこういう人物がいてその人をモチーフに生まれたキャラだったのか -- 名無しさん (2023-06-03 13 22 41) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/uta_macross/pages/16.html
お知らせ 当wikiは下記に引越し致します。近々こちら側のwikiは閉鎖いたします。 http //infobureau.work/wiki/uta_macross/ VOP(バルキリーオペレーション)解放条件 プレイヤーランク7以上で使用可能 デビューオペレーションを全て完了すると各オペレーション(歌姫・ウィークリー・デイリー)が解放される。 歌姫オペレーション 楽曲をクリアすると歌姫からの依頼が届く。 歌姫オペレーション出現中に楽曲クリアをすると確率でパワーアップする。 ホーム画面に設定している歌姫からの依頼率が高い(感覚6割程) 歌姫オペレーション難易度解放条件 難易度1 初期 難易度2 初期 難易度3 親密度Lv12にする。 難易度4 親密度Lv18にする。 難易度5 親密度Lv24にする。 ウィークリーオペレーション 毎週日曜日0時にシリーズ単位毎の依頼に切り替わる。 マクロスF⇒マクロスΔ⇒マクロス⇒マクロス7 デイリーオペレーション デイリーオペレーション難易度解放条件 難易度1 デビューオペレーションを全て完了する。 難易度2 きゃわわランクを2回アップする。 難易度3 きゃわわランクを5回アップする 難易度4 きゃわわランクを10回アップする。 難易度5 調査中
https://w.atwiki.jp/crossnovel/pages/52.html
唐突だけどローゼンメイデンと超時空要塞マクロスのクロスを思い付いた。 めぐ「からたちの花がさいたようわあああああああ!!」 輝「かっ柿崎ぃぃぃぃぃぃ!!」 銀「あんた誰よ!?」 めぐ「病院食なんてゲロみたいなものとても食べる気がうわああああああ!!」 輝「かっ柿崎ぃぃぃぃぃぃ!!」 銀「だからあんた誰よ!?」 めぐ「何時か死んだら背中に綺麗な羽が生えて、この窓から飛び立つのうわあああああ!!」 輝「かっ柿崎ぃぃぃぃぃぃ!!」 銀「いや、だからあんた誰よ!?」 めぐ「死んで焼かれるなんて嫌、埋められて土の下で腐るのも嫌、だから飛んでく事にしたよのうわああ!!」 輝「かっ柿崎ぃぃぃぃぃぃ!!」 銀「もう! だからあんた誰よ!?」 めぐ「私の命なんて水銀燈にはやく使い切って欲しいのうわああああああ!!」 輝「かっ柿崎ぃぃぃぃぃぃ!!」 銀「ねぇ…あんた誰よ!?」 めぐ「水銀燈はお人形なんだからもっと手入れさせて欲しうわあああああ!!」 輝「かっ柿崎ぃぃぃぃぃぃ!!」 銀「だからあんた誰なのよ!?」 ダメだ…分からない奴には全然分からないネタな上にキリが無くなって来た…
https://w.atwiki.jp/gcmatome/pages/1675.html
超時空要塞マクロス 【ちょうじくうようさいまくろす】 ジャンル シューティング 対応機種 ファミリーコンピュータ 発売元 バンダイ 開発元 ナムコ 発売日 1985年12月10日 定価 4,900円 判定 なし ポイント FCながらバルキリーの三段変形を再現ただしそれ以外の原作要素は薄い マクロスシリーズ 概要 システム 評価点 問題点 総評 余談 概要 TVアニメ『超時空要塞マクロス』の大ヒットを受けて製作された劇場版アニメ『超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか』のキャラゲー。マクロスの家庭用ゲーム機2作目(*1)。 販売はバンダイだが、制作はナムコで、カートリッジ形状もナムコット。ナムコのファミコン用ソフトの広告カタログに別枠で紹介されていることもあった。 システム 即死制横スクロールシューティング。制限時間内に敵戦艦内に到達し、戦艦を破壊するのが目的。 Bボタンでショット。ショットはまっすぐ飛んでいく。 Aボタンを押しながら十字ボタン入力で自機が変形する。 A+→でファイターに変形。ゲーム開始時はこの形態。当たり判定が小さく、スクロール速度も速くなる。ただし移動速度が遅く、ショットも連射が効かないので攻撃性能は悪い。 A+←でバトロイドに変形。バトロイドになると当たり判定が縦に長くなってしまい、スクロール速度も遅くなるが、自機の移動スピードは速くなる。ショットもボタンを押したままで自動連射され、進行方向に応じて左右に振り向き撃ちができる。 A+↑でガウォークに変形。ファイター、バトロイドの中間の性能で、スクロール速度は平均的。ショットは手動だがある程度連射ができる。方向転換はできない。 セレクトボタンで核反応弾一斉発射。大量の核反応弾が自機から発射され、周辺の敵に自動的に飛んでいく。 エネルギー+残機制。1つのステージは宇宙空間・敵戦艦内部の二部構成。後半の敵戦艦内部ではタイマーがあり、0になるとエネルギーが減っていく。敵戦艦を破壊すれば残りタイムとエネルギーが得点に還元されステージクリア。 評価点 メインBGMの「小白竜」は再現度が高く、元々この曲が軽快でテンポも良いので耳に残りやすい。 マクロス最大の特徴である変形をゲームシステムに直結させるアイデアは見事。 バトロイドとガウォークの使い勝手が良いものの、スクロール速度を変化させることで、ファイターの設定上の強みである「機動力の高さ」をシステムとして再現し、プレイヤーに使い分けを求めている。 ファイターで突撃し、ガウォークで牽制し、バトロイドで駆逐迎撃するという、原作の展開をプレイヤーに自然と再現させるマクロスらしいシステム。 バトロイドとガウォーク体型のオート連射、敵キャラの大きさと破壊した時の派手な効果音など、地味ながらも画期的かつ爽快な仕様で同時代のシューティングと一線を画すものがある。 問題点 ステージはループ制。同じステージを延々と繰り返すのみ。 6ステージまで新しい敵が出てくるものの、それ以降は何の変化もないステージが延々続く。 システム以外原作要素が薄い。 ステージ開始時、小さいミンメイが出てきてドラを叩いていく以外はマクロスのキャラは一切出てこない。 ゼントラーディー軍の兵器も出てくるが、それ以外はVF-1Sバルキリーだけ。マクロスも出てこない。 せっかく三種類の体形に変形できるのに、ガウォーク以外はほとんど使い道がない。バトロイドは後ろに向けても攻撃できるが、このゲームは出現する敵が全て進行方向である右側から出てくるため、後ろを向く必要性がほとんどない。ときどき大量の誘導弾を撃ってくるクアドラン・ローが自機の背後に回り込むため、説明書ではその際にバトロイドに変形して対応できることを勧めているが、クアドラン・ローは左端に来ると再び大量の誘導弾を発射するため下手にバトロイドに変形するとその誘導弾を全部喰らってしまうからやっぱり使い物にならない。 とにかく展開が単調。当時の標準としてもやや古かった感は否めない。 総評 マクロスとしての要素にやや欠けるものの、原作の設定をゲームとして生かそうとしている点は高く評価したい。キャラゲーの多くが原作の名前だけ借りてまったく別物になる事が多かった事を考えると、本作はかなり恵まれた、愛をこめて作られたゲームだと言える。 そもそも、FCのような、しかもこの頃のスペックで巨大戦艦であるマクロスや、マクロス登場キャラクターを登場させるのは無理だったのかもしれない。 余談 販売したバンダイと制作したナムコは後に2005年に合併し通称バンナムこと「バンダイナムコゲームス」(現「バンダイナムコエンターテインメント」)となった。そういう意味ではバンナムの元祖とも呼べる作品である。